沖縄の難しい地名と漢字

55年 前

豊見城市

沖縄でしばしば目にするのが「ぐすく」という地名です。

かつて「琉球王国」と言う王朝があった沖縄には、各地に古琉球(ぐすく)跡が残されました。

ぐすくとは、石垣を積んだ城跡の遺跡のことで、「城」の地をあてて読ませています。

その名残で、現在も地名にぐすくと付く地域があるのです。

しかし城と言っても、本土の城のような軍事的拠点とは違い、王や霊能者など有力者の居であった聖域的な意味合いが主だったという説があります。

沖縄旅行に来たら、琉球王国の歴史が残る“ぐすく巡り”をするのも楽しいですよ。

では、ぐすくと名の付く地名からひとつを紹介してみましょう。

●沖縄県豊見城市(とみぐすくし)
那覇市に隣接した豊見城市は、アクセスのよさから、近年那覇のベッドタウンとして人口が増加しています。

2002年に市制施行させるまでは、「日本一人口の多い村」でした。

最近では、沖縄読みの「とみぐすく」から標準語読みの「とみしろ」が用いられる傾向にあります。(豊見城中学校は“とみぐすく”だが豊見城小学校は“とみしろ”と呼ぶ)

【豊見城市にある難読地名】

・ 保栄茂(びん)
初めてこの地名を見て「びん」と一発で読める方は恐らく皆無ではないでしょうか。

ここは沖縄難読地名クイズでも常連の場所で、その由来は市役所も明確に答えられないほどの謎とされています。

ある仮説には、何らかの理由で「ぶぃむ(びん)」「ぼえむ」と呼んでいたこの地を書物に「ほえむ」と書き残し(濁点は省略する慣習があった)、そこへ「保栄茂」と当て字をした、というものがあります。

・真玉橋(まだんばし)
豊見城市の字名ですが、那覇市と豊見城市の間の国場川にかかる橋の名称でもあります。


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その歴史は古く、はじめに琉球王国時代に木造で架橋され、1708年には5連のアーチ橋の石造橋となりました。

王国消滅後も存在していましたが、1945年には沖縄戦で退却する日本軍によって破壊されています。

戦後は米軍によって鉄橋で再び架橋され、1963年にはコンクリート橋と姿を変えました。

2002年に再びアーチ橋として架橋され、現在に至ります。

名前の由来の「まだま」とは、“おもろ語(沖縄の古い歌謡で使われる言葉)”の褒め言葉だということです。

・ 我那覇(がなは)
沖縄には漢字3文字の地名が数多く見られます。

そして不思議なことに、地名と同じ苗字の人も多いのです。

これは、かつて琉球処分で平民にも苗字が許された際、どうやって苗字を付けて良いのかわからないために住んでいた土地の名から取った人が多かったことが始まりのようです。

沖縄の苗字については、興味深い成り立ちがあるので、また改めて述べたいと思います。

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